Film archive / Kodak

Kodak PORTRA 800

コダック ポートラ800

カラーネガISO 800

Kodak PORTRA 800は、光量の少ない場所や長い焦点距離のレンズを使う撮影を想定したISO 800のカラーネガフィルムです。自然な肌色、色のバランスと高感度での粒状性を特徴に挙げ、135と120の仕様が技術資料に記載されています。[1]

別名・表記:コダックポートラ800 / Kodak PORTRA 800

「Kodak Portra 800 135 film cartridge 01.jpg」 — El Grafo

出典 · CC-BY-SA-4.0

El Grafo / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

資料画像。現行の包装とは異なる場合があります。

このフィルムの物語

遠くの表情を、その場の光で引き寄せる

近づくことのできない場所から、人の表情を撮りたい。あるいは、部屋の光を大きく変えずに、その人を写したい。PORTRA 800の技術資料が挙げるのは、暗い場所と長い焦点距離のレンズを使う撮影です。感度の数字の向こうに、被写体との距離や光の条件が見えてきます。[1]

ISO 800のカラーネガであるこのフィルムは、光が難しい場面でも肌の色を自然に再現することを目指しています。明るさの不足を補うだけでなく、人物をどう残すかも設計の柱です。メーカーは色の異なる照明が混じる場面での色再現も、技術の利点として説明しています。[1]

望遠レンズでは、遠くの一瞬を大きく写せる一方、手ぶれを避けるためのシャッター速度にも気を配ります。高い感度は、その速度を確保するための選択肢になります。レンズと光とフィルムは、撮りたい場面へ近づくために組み合わせるものなのです。[1]

資料にはスキャンへの適性や、大きく引き伸ばすことも記されています。撮影した人の表情を、小さなネガのまま終わらせない。その後にどんな大きさで見せるかまで含め、高感度と画質を両立させようとする姿勢が読み取れます。[1]

PORTRA 800をこうして眺めると、高感度は夜の写真だけのためのものではありません。近づけない距離や、変えたくない光があるとき、そこから撮るための余地を増やすものです。被写体をこちらの都合に合わせる前に、撮る側の選択を広げる一本として見えてきます。

このフィルムの特徴

高い感度は、暗い場面でシャッター速度を確保したいときの選択肢になります。資料では露光不足側の許容度も説明されていますが、露光を減らすほど同じ画質が保たれるとは限りません。[1]

PORTRA 800は専用の製品であり、PORTRA 400を増感したものとは分けて考えます。粒状性や色の見え方は現像とスキャンの条件にも左右されます。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Capensis Frond - Flickr - incidencematrix.jpg」 — incidencematrix

出典 · CC-BY-2.0

incidencematrix / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。 提供元の記録に基づく作例です。

使用フィルムの記録

撮影と現像

通常はISO 800で撮影しC-41現像を依頼します。増感する場合は撮影前にラボへ相談し、EIと現像条件を一緒に記録します。[1]

よくある質問

120判もありますか?

確認した技術資料には135と120の仕様があります。現在の入手可否は地域・販売店・時点ごとに確認してください。[1]

出典・参考資料

  1. Kodak PORTRA 800 — 技術資料

    Kodak / Kodak Alaris

    製品の種類・感度・規格・特徴・取り扱い。本文中[1]。