Film archive / Kodak

Kodak PORTRA 400

コダック ポートラ400

カラーネガISO 400

Kodak PORTRA 400は、肌の再現と細かな粒状性を重視したISO 400のカラーネガフィルムです。人物撮影に加え、旅先や屋外など光を自在に調整できない場面もメーカーが用途に挙げています。現像はC-41です。[1・2]

別名・表記:コダックポートラ400 / KodakPORTRA400

「Kodak analog film reel Portra 400 (27940330389).jpg」 — Markus Spiske from Forchheim, Bavaria Upper Franconia

出典 · CC0

Markus Spiske from Forchheim, Bavaria Upper Franconia / CC0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

2018年に撮影されたパトローネの外観写真です。

このフィルムの物語

人を写すフィルムは、時代とともに変わってきた

人の顔を写すとき、残したいのは輪郭だけではありません。頬に当たる光や、その場の色も、見返したときの印象をつくります。PORTRA 400の技術資料で、自然な肌の再現と並んで語られるのは、さまざまな光の下で撮影するための工夫です。[1]

PORTRAというシリーズがKodakの公式沿革に登場するのは、1998年です。そして2010年の欄には、新しいPORTRA 400の導入が記されています。長く親しまれる名前の内側にも、製品をつくり直してきた時間があります。親しまれてきた名前を受け継ぎながら、撮影や仕上げのための工夫が重ねられてきたのです。[4]

その特徴は、人物撮影という用途だけでは捉えきれません。メーカーはポートレートやファッションに加え、自然、旅行、屋外の撮影を挙げています。動きが速かったり、光を自由に調整できなかったりする場面も、このフィルムが想定する撮影の一部です。[1]

技術資料には、スキャンへの適性や、35mmのネガから大きく引き伸ばすための細かな粒子も説明されています。撮る瞬間だけでなく、その後に画像をどう取り出し、どの大きさで見るか。その先の工程まで含めたフィルムであることが読み取れます。[1]

この歩みを知ると、PORTRAは懐かしい色を選ぶための名前にとどまりません。人を写し、光を受け止め、その像を次のかたちへ渡す。写真を届ける方法が変わるなかで、フィルムも更新されてきた。その積み重ねが、一枚の人物写真の背後にあります。

このフィルムの特徴

メーカーは自然な肌の再現と色再現、スキャンへの適性を特徴に挙げています。人物だけでなく、自然・旅行・屋外の撮影も想定された設計です。[1・2]

公称感度はISO 400。同じISO 400でも、白黒ネガやリバーサルとは仕上がりと現像方式が異なります。フィルム名だけでなく、種類と現像方式を合わせて確認しましょう。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Colorado River near Holzwarth Historic District (2024)-000445020003.jpg」 — Frank Schulenburg; 編集 Radomianin

出典 · CC-BY-SA-4.0

Frank Schulenburg; 編集 Radomianin / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。 提供元でRadomianinによる画質調整済み。

カメラ:Rolleiflex 3.5F

原画像の仕上げ:提供元でRadomianinによる画質調整済み。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。

使用フィルムの記録

撮影と現像

まずISO 400を基準に露出を決め、現像を依頼するときはPORTRA 400・C-41と伝えます。蛍光灯など特殊な照明下では、技術資料の補正条件を確認し、重要な撮影では実際の光でテストします。[1]

冷蔵保管から取り出したフィルムは、結露を避けるため包装を開ける前に室温になじませます。撮影後は長く放置せず現像します。[1]

よくある質問

PORTRA 400の現像方式は?

標準の現像方式はC-41です。白黒現像やE-6現像とは異なります。[1]

35mmと120の両方がありますか?

2025年版の資料には135(35mm)・120・シートが記載されています。各国での供給規格は異なるため、資料の記載を現在の全規格の在庫保証とは扱いません。[1・2]

人物以外の撮影にも使えますか?

はい。メーカーはポートレートやファッション以外に、自然・旅行・屋外撮影も用途に挙げています。[2]

EKTACOLOR PRO 400と同じフィルムですか?

Eastman Kodakは別名称のEKTACOLOR PRO 400を掲載しています。ただし、ここで確認した公式ページだけでは両者の乳剤の同一性を確定できないため、名称や作例を一括には扱いません。[2・3]

出典・参考資料

  1. KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400 Film — E-4050(2025年版)

    Kodak Alaris / 2025年1月

    p.1 特徴・規格・保管、p.2 PROCESSING

  2. KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400 — 公式製品ページ

    Kodak Alaris

    用途、ISO、135・120・シートの掲載(フランス語ページ)

  3. KODAK EKTACOLOR PRO 400 Color Negative Film

    Eastman Kodak

    製品名称・ISO 400相当の製品説明・規格。PORTRAとの同一性はこのページから断定しない

  4. Kodak — Milestones

    Kodak / Kodak Alaris

    2009年欄のKODACHROME終了。本文中[2]。