Film archive / ILFORD

ILFORD PAN F PLUS

イルフォード パンFプラス

白黒ネガISO 50

ILFORD PAN F PLUSは、ISO 50の低感度白黒ネガフィルムです。細かな粒状性と高いシャープネス、輪郭の表現を特徴とし、明るい自然光や照明を整えたスタジオでの撮影をメーカーが用途に挙げています。[1]

別名・表記:イルフォードパンFプラス / ILFORD PAN F PLUS

「Ilford Pan F Plus 50 135 film cartridge 01.jpg」 — El Grafo

出典 · CC-BY-SA-4.0

El Grafo / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

資料画像。現行の包装とは異なる場合があります。

このフィルムの物語

明るい場所で、ゆっくり一枚を組み立てる

光の入る窓辺で、置かれたものの影を見てみる。PAN F PLUSの資料からは、速さを求める撮影とは違う時間を想像できます。ISO 50の白黒フィルムとして、メーカーが挙げるのは明るい自然光や、光を整えたスタジオです。細かな粒子と細部を重視するための、低い感度という選択があります。[1]

公式沿革では、PAN F PLUSは1992年に導入されました。感度の高いフィルムが撮影の範囲を広げる一方で、明るさを確保し、像を緻密に残すための製品もつくられてきた。同じ時代に、異なる写真のための選択肢が並んでいました。[2]

メーカーは、建築や静物から人物、ファッションまでを用途として紹介しています。動かないものだけに限るのではなく、必要な光を用意できる場面で、人も物も細かく見る。撮影の条件を考えることが、被写体をどう写すかにつながっています。[1]

資料では、大きく引き伸ばす際の階調や輪郭の再現も説明されています。小さなネガで撮る段階から、大きな写真になったときのことを考える。その準備には、光の向きや絞り、シャッター速度を選ぶ時間も含まれます。[1]

PAN F PLUSを選ぶことは、何でもすぐ撮れる道具を求めることとは少し違います。光が十分にあるかを見て、一枚の中に何を置くかを決める。撮影の前に立ち止まる時間も含めて、フィルムを楽しむ方法があることを思い出させてくれる一本です。

このフィルムの特徴

ISO 50は光量を必要とする感度です。晴天の屋外やストロボを使う静物・人物撮影など、撮影条件を調整できる場面では、必要なシャッター速度と絞りを考えて使います。[1]

メーカーは高い輪郭コントラストと引き伸ばしへの適性を説明しています。高いシャープネスという特性だけで、露出や現像条件の影響がなくなるわけではありません。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Pulgas Water Temple 13.jpg」 — Michael Fraley

出典 · CC-BY-2.0

Michael Fraley / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。 提供元の記録に基づく作例です。

使用フィルムの記録

撮影と現像

通常の白黒現像で処理します。現像液の種類と希釈により時間が異なるため、PAN F PLUS用の表に合わせて確認してください。[1]

よくある質問

暗い場所で手持ち撮影向けですか?

ISO 50なので、暗所では遅いシャッターや開放絞り、追加照明などが必要になります。メーカーは明るい条件やスタジオ用途を挙げています。[1]

出典・参考資料

  1. ILFORD PAN F PLUS — 公式製品案内

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    製品の種類・感度・規格・特徴・取り扱い。本文中[1]。

  2. History of ILFORD PHOTO

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    The 1970s(HP5:1976)、The 1980s(HP5 Plus:1989)