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ILFORD HP5 PLUS

イルフォード HP5プラス

白黒ネガISO 400

ILFORD HP5 PLUSは、公称ISO 400の白黒ネガフィルムです。メーカーは動きのある被写体や自然光での撮影を用途に挙げ、現像条件を変える増感にも対応しています。通常の白黒現像を使う製品で、HP5の旧製品とは区別して紹介します。[1〜3]

別名・表記:イルフォードHP5プラス / ILFORDHP5PLUS

「Ilford HP5 Plus - Black & white film with original box.jpg」 — Dnalor 01

出典 · CC-BY-SA-3.0-AT

Dnalor 01 / CC BY-SA 3.0 at / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

使用期限2008年12月の旧パッケージです。現行の箱としては表示しません。

このフィルムの物語

同じ一本から、暗室で別の表情を探す

フィルムを選ぶと、写真の見え方が決まる。けれど白黒写真には、撮り終えたあとにも選べることがあります。どの現像液を使い、どのくらいの時間で仕上げるか。HP5 PLUSの技術資料には、そうした撮影と現像のつながりが、いくつもの組み合わせとして記されています。[1]

ILFORDの公式沿革によると、HP5の発売は1976年。HP5 PLUSは1989年に登場しました。名前の後ろに加わったPLUSには、以前のHP5から次の製品へ進んだ区切りがあります。長く続くフィルムの名前にも、こうして世代を重ねてきた歩みが刻まれています。[3]

ISO 400のHP5 PLUSについて、メーカーは動きのある被写体、その場にある光、日常の幅広い撮影を用途に挙げています。特別な被写体だけを待つのではなく、光や動きが変わる場所へ持ち出す。技術資料から浮かぶのは、そうした使い方に応えるフィルムの姿です。[1]

暗い場面では、露出計をEI 800や1600などに設定し、それに合わせて現像時間を延ばす方法も案内されています。ただ数字を変えるだけで仕上がるわけではなく、使用する現像液や工程と組み合わせる必要があります。撮影時の判断が、暗室での仕事へ渡されていくのです。[1]

HP5 PLUSの背景に見えるのは、完成した見た目を受け取るだけではない写真の楽しみです。同じ名前の一本から、自分の撮り方と現像の仕方を探していく。ネガに像を残すまでの選択を知ると、白黒の一枚が、撮影者の手を通ったものとして少し近く感じられます。

このフィルムの特徴

細かな粒状性と中庸なコントラストを特徴とする白黒ネガです。ドキュメンタリー、旅行、スポーツ、室内の自然光などをメーカーが用途に挙げています。[2]

公称感度はISO 400です。資料にあるEI 800・1600・3200などは露出計に設定する露出指数で、対応する増感現像と組み合わせます。カメラの設定だけでフィルム自体の公称感度が変わるわけではありません。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Miniature Library (50776891628).jpg」 — Tom Mills

出典 · CC-BY-SA-2.0

Tom Mills / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

カメラ:Rolleiflex SLX / Rollei HFT 80mm Planar f/2.8

現像:HC-110 Dilution B(提供元の記録)

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。

使用フィルムの記録

撮影と現像

通常撮影はEI 400を基準にし、増感する場合は撮影時のEIを記録して現像先へ伝えます。指定する現像液・希釈・温度によって時間が異なるため、一つの現像時間をすべての条件へ共用しません。[1]

HP5 PLUSは通常の白黒現像用です。カラー用C-41現像のフィルムとして依頼しないでください。135・120・シートの仕様が確認できます。[1・2]

よくある質問

HP5 PLUSはカラー現像に出せますか?

標準の処理は白黒現像です。C-41処理用の白黒フィルムとは区別して依頼してください。[1]

ISO 3200のフィルムですか?

公称ISOは400です。メーカーは指定現像液と延長現像を組み合わせたEI 3200までの使い方を示していますが、公称ISO 3200という意味ではありません。[1]

35mm以外の規格もありますか?

メーカーは35mm・120・シートを掲載しています。カメラの使用規格と、現像先が受け付けるサイズを確認します。[1・2]

HP5とHP5 PLUSは同じ名称ですか?

メーカー年表では別の時期に登場した製品として記載されています。このページは1989年登場のHP5 PLUSを対象としています。[3]

出典・参考資料

  1. HP5 PLUS Technical Information

    HARMAN technology / 2018年11月

    pp.1–2 感度・規格・用途・露出指数と現像

  2. HP5 PLUS 35mm — Product Description

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    Product Description、ISO 400・増感・35mm/120/シートの掲載

  3. History of ILFORD PHOTO

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    The 1970s(HP5:1976)、The 1980s(HP5 Plus:1989)