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ILFORD DELTA 3200 PROFESSIONAL

イルフォード デルタ3200プロフェッショナル

白黒ネガISO 1000

ILFORD DELTA 3200 PROFESSIONALは、暗い場所や速い動きの撮影を想定した白黒ネガフィルムです。推奨される露出計の設定はEI 3200ですが、技術資料が示す公称ISO感度は1000です。撮影EIと現像条件を組み合わせて使います。[1]

別名・表記:イルフォードデルタ3200プロフェッショナル / ILFORD DELTA 3200 PROFESSIONAL

「Ilford Delta 3200 Professional 135 film cartridge 01.jpg」 — El Grafo

出典 · CC-BY-SA-4.0

El Grafo / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

資料画像。現行の包装とは異なる場合があります。

このフィルムの物語

暗い場所にも、止めて残したい時間がある

光の少ない場所で、人が動く。カメラを固定して長く露光すれば明るさは稼げても、その一瞬の表情まで同じ形で残せるとは限りません。DELTA 3200 PROFESSIONALは、動きのある被写体や、その場にある光での撮影を想定した白黒フィルムです。[3]

ILFORDの公式沿革では、DELTA 3200が製品群に加わったのは1998年です。低い感度のフィルムだけでは撮りにくい場面へ、選べる一本が増えた。その登場をたどると、フィルムの進歩は粒子を細かくすることだけでなく、撮影できる条件を広げることでもあったと感じられます。[2]

ただし、名前の3200は、規格で測るISO感度とそのまま同じではありません。技術資料に記された昼光でのISO感度は1000です。一方、製品はEI 3200で露出し、現像時間を延ばして仕上げる使い方を想定しています。撮影と現像を組み合わせて使う、という点が重要です。[3]

資料はとくにEI 1600から6400の範囲での撮影を勧め、設定に応じた現像の目安を示しています。箱の数字だけで完成する写真を決めるのではなく、光の量や被写体の動き、現像工程を合わせて考える。高感度のフィルムには、その判断を引き受ける面白さもあります。[3]

この設計から見えるのは、暗い場所を昼のように変える発想よりも、そこにある時間を写そうとする姿勢です。明るくなるまで待てない動きや、その場の光で見えた表情をどう残すか。DELTA 3200は、写真を諦める境目で、撮影者にもう一つの方法を差し出します。

このフィルムの特徴

ISO 1000は、指定されたID-11・20℃の条件で測定された値です。一方のEI 3200は実用的な撮影基準として案内され、同じ意味の数字ではありません。[1]

メーカーは特にEI 1600から6400の範囲を用途として挙げています。高いEIで撮影するときはシャドーの情報や粒状感の変化を含めて考え、重要な撮影ではテストします。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Hoover Dam tower (2).jpg」 — Dolly Salazar

出典 · CC-BY-SA-4.0

Dolly Salazar / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。 提供元の記録に基づく作例です。

使用フィルムの記録

撮影と現像

通常の白黒現像で、撮影EIと現像液を合わせます。現像を依頼するときはDELTA 3200という銘柄と、実際に設定したEIを伝えてください。[1]

よくある質問

ISO 3200と書いてよいですか?

仕様を正確に記すなら、公称ISO 1000と推奨撮影EI 3200を分けます。技術資料も両方を区別しています。[1]

出典・参考資料

  1. ILFORD DELTA 3200 PROFESSIONAL — 公式製品案内

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    製品の種類・感度・規格・特徴・取り扱い。本文中[1]。

  2. History of ILFORD PHOTO

    HARMAN technology / ILFORD PHOTO

    The 1970s(HP5:1976)、The 1980s(HP5 Plus:1989)

  3. DELTA 3200 PROFESSIONAL — Technical Information

    HARMAN technology/2025年版

    p.1:用途、ISO 1000とEI 3200の区別/pp.3–4:現像時間