Film archive / Fujifilm

Fujifilm Velvia 50

富士フイルム ベルビア50

RVP50(旧RVPと区別)

リバーサルISO 50

Fujifilm Velvia 50(RVP50)は、ISO 50のデーライト用カラーリバーサルフィルムです。風景や花などの色を鮮やかに描く設計で、標準現像はE-6またはCR-56。日本向け情報では4×5・8×10判の出荷終了が案内されています。[1・2]

別名・表記:富士フイルムベルビア50 / FujifilmVelvia50

「Fujifilm Velvia 50 RVP 50 135 36 Fujichrome for professionals daylight expired 2009 made in japan (51879134604).jpg」 — Joost J. Bakker IJmuiden

出典 · CC-BY-2.0

Joost J. Bakker IJmuiden / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

変更:提供元画像の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

Velvia 50の箱を目視確認。使用期限2009年の旧パッケージとして説明する。

このフィルムの物語

英語版の資料は、旧RVPに近い性能を、新しい製造技術と原材料の代替によって実現したRVP50を説明しています。同資料には220やシートなど過去の規格もあります。日本向けの現在の製品情報では、CUT 4×5・8×10判は出荷終了と案内されています。[2・3]

あの色を残すために、つくり方を変える

好きなフィルムが同じ名前で残っていても、その中身をつくり続ける仕事は、同じことの繰り返しとは限りません。Velvia 50の技術資料には、見慣れた色を受け継ぐために、製造の側で変化を引き受けた経緯が記されています。[4]

資料によると、旧Velviaの製造に必要だった原材料には調達が難しくなったものがありました。新しい製造技術と代替原材料によって、旧RVPにほぼ相当する性能を目指したのがRVP50です。残すために変える、という選択でした。[4]

引き継ぐ対象は、感度50という数字だけではありません。鮮やかな発色、細かな粒子、細部を描く力が製品の説明に並びます。自然や風景に加え、ファッションや商品など、色を大切にする撮影も想定されていました。[4]

そうした背景から見ると、パッケージに続くVelviaという名前は、同じ材料を使い続けた印ではなく、写真の見え方をつなごうとした仕事の跡として読めます。色を守ることにも、新しい技術が必要になるのです。

光に透かした一枚を見返すとき、そこに残っているのは撮った場所の記憶だけではありません。その色を次の撮影へ渡そうとした製造の工夫も重なっています。フィルムの継続を、箱の向こうにいる人の仕事として感じさせる一本です。

このフィルムの特徴

メーカーは色彩を強調した風景・ネイチャーの描写を特徴に挙げています。カラーリバーサルなので、標準現像後は明暗・色が正像の透明画像になります。カラーネガとは別の種類です。[1・2]

対象はRVP50です。旧VelviaのRVPと名称が近いものの、資料上は区別された製品です。旧版の外観や作例を、確認なしにRVP50のものとしてまとめません。[1・3]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Delaware Water Gap NRA.jpg」 — RollerFanatic000

出典 · CC-BY-SA-4.0

RollerFanatic000 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

カメラ:Canon AE-1

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。

使用フィルムの記録

撮影と現像

デーライトでの基準感度はISO 50です。光量が足りない場面では、必要な絞り・シャッター速度を露出計で確認します。標準の現像はE-6または富士フイルムのCR-56で、C-41とは異なります。[1]

長時間露光では、資料の露光補正と色補正の条件を確認してください。蛍光灯や朝夕の光など、昼光の標準条件から外れる場合も補正の要否が変わります。[1]

よくある質問

Velvia 50はネガフィルムですか?

いいえ。カラーリバーサルフィルムで、標準処理はE-6またはCR-56です。[1]

VelviaとVelvia 50は同じ対象ですか?

このページは略号RVP50を対象としています。旧VelviaのRVPは別の製品として資料を区別します。[1・3]

4×5・8×10判は現在も出荷されていますか?

日本向け公式ページには、Velvia 50のCUT 4×5・8×10判の出荷終了が記載されています。過去の資料の規格欄は、現在の供給を示すものではありません。[2]

基本仕様に220が含まれるのはなぜですか?

過去の英語版資料に220が記載されているためです。現在の供給規格という意味ではなく、資料で確認した歴代の規格として表示しています。[3]

出典・参考資料

  1. フジクローム Velvia 50 プロフェッショナル[RVP50]— 163AR0128B

    富士フイルム

    pp.1–3 特徴・感度・規格・露光・現像。URL中の年月を改訂年月と見なさない

  2. フィルム — 日本向け製品情報

    富士フイルム

    ベルビア50欄。CUT 4×5・8×10の出荷終了を明記

  3. FUJICHROME Velvia 50 Professional [RVP50] — AF3-0221E2

    FUJIFILM

    p.1 特徴・感度・規格、p.3 PROCESSING

  4. FUJICHROME Velvia 50 Professional [RVP50] — AF3-0221E2

    FUJIFILM

    p.1 FEATURES AND USES:原材料代替・製造技術と旧RVPの性能継承