Film archive / Fujifilm

Fujifilm FUJICHROME PROVIA 400X

富士フイルム フジクローム プロビア400X

リバーサルISO 400

FUJICHROME PROVIA 400Xは、高感度と細かな粒状性、安定した色・階調を特徴とするISO 400の昼光用リバーサルフィルムです。メーカー資料はEI 280〜1600の減感・増感への対応も説明しています。[1]

別名・表記:富士フイルムフジクロームプロビア400X / FujifilmFUJICHROMEPROVIA400X

「Box of Fuji Provia 400X 35mm film.jpg」 — Sgroey

出典 · CC-BY-SA-4.0

Sgroey / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

PROVIA 400X/RXPの35mm用包装です。

このフィルムの物語

スライドの鮮やかさを、手持ちで届く場所へ

スライドの色を楽しみたい。でも、撮りたい瞬間がいつも三脚を据えられる場所にあるとは限りません。PROVIA 400Xの開発報告は、高感度のリバーサルフィルムが必要とされた理由から、話を始めています。[2]

報告が挙げる高感度の利点は、手ぶれや被写体ぶれを抑えやすくし、暗い雰囲気でも撮影できる範囲を広げることです。一方で、感度を上げると粒状性や彩度との両立が難しくなる。その課題に応える製品として400Xが説明されています。[2]

開発では、光を受け止める乳剤粒子や色をつくる材料を改良しました。感度400のまま低感度フィルムに迫る画質を目指すという、当時の設計目標です。感度だけを上げた一本としてではなく、見せる像の質も守ろうとした開発でした。[2]

2007年の報告は、デジタルカメラが広がる時代にも、リバーサルの描写を支持する人へ届けたいという姿勢を記しています。便利な方式へ一斉に移るだけでなく、好きな表現を使える場面を増やす、という技術の役割が見えてきます。[2]

湖畔の作例を眺めるなら、その色だけでなく、撮る人がどんな光の中へカメラを持ち出したかにも思いを向けたくなります。小さな透明の画面で景色を残す楽しみを、もう少し自由にするための一本だったのです。

このフィルムの特徴

製品コードはRXPです。自然・風景・スナップ・人物などの幅広い用途を想定し、灰色のバランスと鮮やかな色再現を両立させる設計として紹介されています。[1]

EI 1600での撮影は標準感度が1600であるという意味ではなく、増感処理を組み合わせる条件です。400FやPROVIA 100Fとも製品を区別します。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Crépuscule sur Saint Saphorin en Lavaux.jpg」 — Ghost-in-the-Shell

出典 · CC-BY-2.0

Ghost-in-the-Shell / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

変更:提供元画像の原寸版を使用。切り抜き・色調変更なし。

撮影・現像・スキャンの条件により、色調や粒状感は変わります。

使用フィルムの記録

撮影と現像

標準はISO 400、CR-56/E-6系です。増感・減感を予定する場合は撮影前にラボへEIを伝え、1本の途中で通常現像と増感を混ぜないよう計画します。[1]

よくある質問

ISO 1600として通常現像してよいですか?

資料のEI 1600は増感処理を伴う条件です。標準現像のまま同じ結果が得られるという案内ではありません。[1]

関連するフィルム

NO IMAGE
Fujifilm

Fujifilm FUJICHROME PROVIA 400F

FUJICHROME PROVIA 400Fは、高感度でも細かな粒状性と豊かな階調を目指したISO 400の昼光用リバーサルフィルムです。メーカーは報道・スポーツ・人物・風景・商品撮影などの用途を挙げています。[1]

ISO 400 · リバーサル

出典・参考資料

  1. Fujifilm FUJICHROME PROVIA 400X — メーカー技術資料(保存版)

    富士フイルム

    製品の種類・感度表記・規格・特徴・指定処理。本文中[1]。

  2. 高感度・高彩度カラーリバーサルフィルム「PROVIA 400X」の開発

    富士フイルム/研究報告No.52(2007)

    誌面pp.8–10(PDF pp.13–15):高感度の意義、粒状性・彩度、手持ち撮影