Film archive / Fujifilm

Fujifilm PROVIA 100F

フジフイルム プロビア100F

リバーサルISO 100

Fujifilm PROVIA 100F(RDP III)は、ISO 100のデーライト用カラーリバーサルフィルムです。微粒子と高いシャープネス、鮮やかさと忠実さを両立させた色再現、バランスの取れた階調を特徴として説明されています。[1]

別名・表記:フジフイルムプロビア100F / Fujifilm PROVIA 100F

「Provia100FRDPIIIRoll.JPG」 — ML5 at English Wikipedia

出典 · PUBLIC-DOMAIN

ML5 at English Wikipedia / Public domain / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

100F RDP IIIの表記。撮影年代とパッケージの世代を付記する。

このフィルムの物語

小さなポジを、大きな一枚の原稿にする

小さなフィルムの像が、ポスターのような大きな印刷物になる。PROVIA 100Fの開発報告は、そんな写真の使われ方から話を始めます。スライドを光にかざして楽しむだけでなく、スキャンして拡大し、多くの人へ見せるための原稿として使う。その仕事が、粒子をさらに細かくする理由になっていました。[2]

2001年の研究報告は、カラーリバーサルの画像を高い倍率で使う印刷現場の要求を説明しています。拡大すると粒子のざらつきも目立ちやすくなる。そこで、従来のPROVIAから粒状性を改良した100Fと400Fの技術が紹介されています。[2]

報告が着目したのは、デジタル処理で輪郭を強めたときの見え方です。細部をはっきりさせようとすると、粒子のざらつきまで強調されることがある。フィルム側の粒状性を改良することが、スキャン後の画像の質にも関わっていたのです。[2]

100Fでは、忠実で鮮やかな色を受け継ぎながら、明るい部分の階調や肌の再現も改良したと報告されています。製品資料も、商品、風景、ファッション、人物まで用途を広く挙げています。一種類の景色だけでなく、いくつもの仕事に持ち込むための設計でした。[2・1]

この背景を知ると、PROVIA 100Fの小さな画面には、その先で大きく見られる写真のことまで込められていると感じます。フィルムとデジタルの処理が協力して、一枚を遠くへ届ける。ポジフィルムの物語には、撮る人だけでなく、印刷して見せる人の仕事も重なっています。

このフィルムの特徴

製品記号はRDP IIIです。技術資料では人物・商品・風景などへの用途と、微細な部分を記録する描写が説明されています。Velviaシリーズと一律に同じ発色として扱う製品ではありません。[1]

135・120とシートの仕様が資料に掲載されていますが、過去の規格を含む資料の一覧と現在の供給状況は別です。規格ごとの取扱いは購入時に確認します。[1]

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「Odle and Clouds - Flickr - rachel thecat.jpg」 — rachel_thecat

出典 · CC-BY-SA-2.0

rachel_thecat / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。 提供元の記録に基づく作例です。

使用フィルムの記録

撮影と現像

標準現像はCR-56またはE-6です。増減感は仕上がりの変化を伴うため、ラボの対応と技術資料の条件を確認してから撮影します。[1]

よくある質問

カラーネガですか?

いいえ。現像後にポジ像が得られるリバーサルです。標準の処理はCR-56またはE-6です。[1]

出典・参考資料

  1. Fujifilm PROVIA 100F — 技術資料

    富士フイルム

    製品の種類・感度・規格・特徴・取り扱い。本文中[1]。

  2. 超高画質カラーリバーサルフィルム「フジクローム プロビア100F,400F」の開発

    富士写真フイルム/研究報告No.46(2001)

    誌面pp.1–3:印刷・スキャン・拡大の要求、粒状性、100Fと400Fの区別