Film archive / Fujifilm

Fujifilm NATURA 1600

フジフイルム ナチュラ1600

カラーネガISO 1600

Fujifilm NATURA 1600は、ISO 1600のデーライト用カラーネガフィルムです。少ない光で人物や室内の雰囲気を記録する用途を想定し、NATURAシリーズのNPシステムとの組み合わせも説明されています。日本では2018年3月に出荷終了しました。[1・2]

別名・表記:フジフイルムナチュラ1600 / Fujifilm NATURA 1600

「Fujifilm Natura Black F1.9 and Natura 1600 20060909.jpg」 — chia ying Yang

出典 · CC-BY-SA-2.0

chia ying Yang / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

カメラとNATURA 1600の集合写真。カメラ単体の製品画像と取り違えない。

このフィルムの物語

フラッシュを焚かずに、その場の光を残したかった

薄暗い店で向かい合う人を撮るとき、フラッシュを焚けば、目の前の光とは違う写真になる。その場の明るさや空気を、写真にも持ち帰れないだろうか。NATURA 1600の背景には、そんな撮影のあり方を探る開発がありました。[3]

2004年10月、富士写真フイルムとフジノンは、フィルムのNATURA 1600とカメラのNATURA Sを発売しました。開発者の研究報告には、デジタル化が進む市場で、ノンフラッシュの撮影に銀塩写真の価値を見いだそうとした経緯が記されています。[3]

鍵になったのは、フィルムだけで完成させないことでした。ISO 1600の感度に、明るいF1.9のレンズと、光に合わせて露出を調整するカメラ側の仕組みを組み合わせる。これが、NP(ナチュラルフォト)システムです。フィルムの高感度を、シャッターを押す人の手間を増やさずに使う工夫でした。[3]

報告書が挙げたのは、フラッシュを使えない美術館や、周囲の人に気を遣うレストランなどの場面です。閃光を浴びることで変わる被写体の表情にも目を向け、撮られる人への影響を小さくすることを、写真の魅力につなげようとしていました。[3]

この開発の記録を読むと、NATURAという名前は、色の好みだけでは捉えきれなくなります。撮影のために場をつくり直す前に、その場にある光を受け取る。NATURA 1600とNATURA Sは、そうした写真への向き合い方を、カメラとフィルムの組み合わせで提案したのです。[3]

このフィルムの特徴

技術資料はナノ・ストラクチャー・シグマ・グレイン技術と第4の感色層を挙げ、高感度での粒状性、肌色と色の再現を説明しています。夜間の室内や夕景、動く被写体など光量の少ない撮影が用途に含まれます。[1]

本ページはNATURA 1600の名称で発行された公式技術資料を用いています。海外SUPERIA 1600との同一性や、他銘柄への置き換えを推測で断定しません。

Sample photographs

このフィルムで撮影された写真

写りは撮影・現像・スキャン条件によって変わります。各写真の説明とあわせてご覧ください。

「HK 維多利亞港 (4708453049).jpg」 — cliffchen1973 from Kaohsiung, Taiwan

出典 · CC-BY-2.0

cliffchen1973 from Kaohsiung, Taiwan / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

変更:Wikimedia Commons配信の縮小版を使用。切り抜き・色調変更なし。

作例は撮影・現像・スキャン・提供元での編集の影響を含みます。条件により色調・粒状感は変わります。 提供元の記録に基づく作例です。

使用フィルムの記録

撮影と現像

標準はカラーネガのCN-16系またはC-41処理です。残っているストックを使う場合は有効期限と保存状態を確認し、重要な撮影の前に試写を行います。[1]

よくある質問

日本ではいつ出荷終了しましたか?

日本の公式案内は2018年3月です。発表日と出荷終了時期、他地域の状況は区別して記録します。[2]

出典・参考資料

  1. Fujifilm NATURA 1600 — 技術資料

    富士フイルム

    製品の種類・感度・規格・特徴・取り扱い。本文中[1]。

  2. 富士フイルム — 出荷終了品

    富士フイルム

    日本の出荷終了年月。本文中[2]。

  3. NATURAL PHOTO SYSTEMの開発

    富士写真フイルム・フジノン/研究報告No.50(2005)

    誌面pp.4–8:開発の背景、NPシステム、ノンフラッシュの価値